車買取業者はどうやって儲けているの?
「どこよりも高く車買取を行います」「他社よりも確実に高い値段で買い取ります」という宣伝文句を武器に、中古車の買い取りを全国で行っている業者は幾つもあります。とはいえ、そうした業者の店舗で、実際に中古車を販売している様子を見かけることはほとんどありません。
では買い取った車はどこへ送られるのでしょうか。またこれらの業者はどのようにして利益を出しているのでしょうか。キーワードは「業者専用オークション」です。
全国各地に車買取業者専門のオークションがある
全国の中古車流通システムを支えているのが、全国におよそ200ほどある「車買取業者専門オークション」です。トヨタや日産など、特定のメーカーの車種に限って取り扱いをしているものもあれば、どのメーカーでも取引可能というものもあります。中古車を買い取った業者はこうしたオークションに手持ちの車を出品して販売し、買い取りとの差額で儲けを出しているのです。
1つの業者だけで買い取り価格を判断するのは避けよう
業者専門のオークションには、全国の中古車販売店と連動したデータベースがあり、年式・車種・事故歴などを入力するだけで、おおよその販売価格を知ることができます。車買取業者は、このデータベースを利用して買い取り価格を決めているのです。
例えば、店舗に持ち込まれた車の全国平均販売価格がデータベースで50万円と出たなら、そこからオークション利用代3万円、陸送代金2万円、というように諸費用を算出し、さらに儲け額を差し引いた金額を買い取り価格としてお客に提示するわけです。
各業者によってこの儲け額は大きく異なり、中には儲け幅をかなり大きく設定しているケースもあります。ですから査定を依頼する際には、複数の業者で相見積もりをするのが賢明です。